認定ケアマネージャーさんのお話
認定ケアマネージャーさんとは、通常私たちが介護認定を受けた後のケアプラン※を作成して頂くケアマネージャーさんの中から更に自身の職能を磨く為に所定の試験を受けて資格認定を受けているケアマネージャーさんの事です。(認定ケアマネージャーとは、日本ケアマネジメント学会の認定する民間資格です)
※ケアプランとは、要支援、要介護に認定された本人や家族の希望に添った介護サービスを適切に利用出来るように、本人や家族の心身の状況や生活の環境などに配慮し、利用する介護サービスの種類や内容を定めた介護サービスの利用計画の事です。
重度介護状態からの回復
その方のお話の中で、身体障害の場合にはリハビリ初期段階に「本人のやる気」と「適切なケアプラン」と「そのケアプランを実行する資金」の3つがあれば、重度の身体障害を克服する事が出来、本人も以前の生活に戻れるまでに回復し、介護する家族の負担も少なくする事が出来るケースがあると聞きました。もちろんどんな場合にでも当てはまるケースという訳ではないでしょうし、何より介護状態になってしまった本人の人並ならぬ努力があっての事だと思います。
ちなみにその重度介護状態からほぼ完全に自立状態に回復した方は、男性で、脳卒中で倒れ入院し、幸い一命は取り留めましたが、体の半身が不自由になって退院後に自宅に戻られたそうです。
その方はそこからが普通と違ったようで、通常は退院する前にその後長く続くであろう自宅での介護に備えて、玄関や廊下、お風呂、お手洗い等をスロープを付けたり段差を無くしたりするのですが、それらを最低限に抑えて、かつご本人の自室を2階から1階に移すと思いきや、本人の希望により2階の自室のままリハビリ生活をしたという事です。この方は当初から「絶対に回復して自分の足で旅行をする」という事を強く思っていたそうで、きっと自分がすっと寝たきりや車椅子の生活をする事などは毛頭も考えていなかったのでしょう。
また、その認定ケアマネージャーさんもそれに応える形で腕の見せ所とばかりにケアプランを組み、公的介護保険給付の対象になるもの以外にも、「絶対に良いから!」と言って料理教室など様々なお稽古事や習い事に通うようプランニングしてそれをその男性にすべて実行してもらったという事でした。
私はそれまで、介護度が年々重くなる事はあっても軽くなる事は無いのではないかと考えておりましたので正直驚きました。確かに介護状態が長く続いていくよりは回復する方が誰にとっても良い事です。そしてその為には「ケアプラン」を実行するための経済的な基盤が必要だという事も、保険屋である私たちが逆に教えられてしまいました。お恥ずかしい話です。
それ以来、ご相談頂くお客さまにも介護一時金をお薦めするようにしております。
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